2010年 06月 10日

口蹄疫と祖父

にほんブログ村のホーランドロップ部門で11位になっていた。

ポチありがとうございます。
飽きっぽい私ではありますが、頑張ろう!と今日はさすがに思いました(^^)v
2人きりの不安な生活、やっぱり、励みになるもんです。

さて、今日はちょっと違う話なんですが、
今日のニュースで、宮崎県で発症している「口蹄疫」が
都城市の牛まで伝染していたことを知りました。

「都城市(みやこのじょうし)」は九州の人たちは「みやこんじょ」といいます。
自然も人の気持ちも、のどかでとても良い地域です。

そのお隣の、鹿児島県曽於市というところに母方の祖父が住んでいました。
幼い頃、母とともに里帰りしたときに「町に買物行っが(行こう)」と
大人が言うと決まってその「みやんこんじょ」でした。
そのくらい、近い場所でした。

祖父は黒い牛を飼っていました。肉牛ではなく、農業の手伝いをする牛でした。
祖父は、カッパのような容貌で、身体が小さく、驚くほど無口でした。
しかし、牛と話すときだけは多弁で、またその名もなき牛も祖父に子どものように懐いていました。
祖父はこの牛とだけの孤独な暮らしだったので、親子のように心通わせていたのでしょう。

私たちが帰る日は、祖父は必ず、早朝に裏の畑に出たまま、
絶対に見送りに戻ってこなかったもんです。
母に「じいちゃんは?」と聞くと
「じいちゃんは、いま、畑で牛と泣いているの。じいちゃんは、そんな人」
と言って母もメソメソ泣いていました。

今日は、口蹄疫のニュースを見て、そんな昔の記憶を思い出しました。

祖父が大往生で他界したあと、その牛は伯母がひきとり、
何代か後の子孫で、優秀な種牛ができて、大きな賞をとったと聞きました。

口蹄疫という病を封じるために人間の都合で、
大量かつ無差別に殺されている牛たちの中に、
じいさんの心が宿った牛がいるかと思うと、
なんだか、自分のルーツまでがこの世から消されていくような、
少し悲しい気持ちになりました。

いつかは食べられる、いつかは経済物として亡くなる命としても、
それまでの時間をどれだけ愛情をかけて育てたことか。
畜産農家の方の気持ちも同時に思うと、
これも祖父の面影が出て、胸が苦しくなります。

祖父のように、畑や牛舎で誰に知られることなく、
家族同然の牛のために、ごめんごめんと涙を流している方が多いんじゃないかと、自分は思う。

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by vich-han | 2010-06-10 19:37 | 呑んだくれの戯言
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